鼻が悪いと中耳炎になりやすいのですか?
そのとおりです。鼻・のどについた菌やウィルスが耳管(鼻と耳のとおり道)を通って中耳に入って中耳炎がおきます。
お子さんの場合、鼻水が出ていたら中耳炎は要注意です。
ちくのうの時、日常生活の注意は何ですか?
- かぜをひかないようにすること。かぜをひくと、また繰り返すことがあります。
- かぜをひいてしまったなら、こまめに鼻をかむこと。
鼻をかむときは片方づつ、ゆっくり、やさしく。
強くかむと中耳炎になることがあります。 - 鼻症状があった場合に、早期に治療すること。
- 完全に治るまで治療を続けること。自己判断で治療を止めないこと。
※完全に治らない状態で治療を止めると、ちくのうを繰り返すことがあります。
ちくのうの予防にはどのようなものがありますか?
生活していく上で基本的な事ではありますが、とにかく「規則正しい生活」が大切。具体的には、
- 外から帰ったら手洗い、うがいをしっかりやる
- 栄養バランスの整った食事を心掛ける
- 人が多い場所に行く際は、マスクをして風邪を予防する
- たくさんの睡眠時間を取る
ちくのうは、根気よく徹底的に治療する事が何よりも大切です。
ちくのうはかぜが引き金となって発症したり、悪化する事がありますので、かぜ予防に努めると共に、少しでも「おかしいな」と感じられたら、すぐに受診される事をお勧め致します。
ちくのうの時、プールに入っていいですか?
- 膿のような黄色い鼻水が出ていればやめてください。プールの消毒液が、鼻やノドの粘膜を傷めるためです。
- アレルギー性鼻炎を合併している場合は、プールの中の微粒のゴミでアレルギー反応を起こすためです。
- プールの水が鼻に入らないように注意して、誤って水が入ったらその都度鼻をかむようにしてください。
- スイミングの前後でしっかり鼻をかむようにしてください。
※通学、通園には影響はありません。
ちくのうは遺伝しますか?
- 急性のちくのうは遺伝することはありません。
- 重症の慢性ちくのうに関しては遺伝が関係しているとされています。
抗生剤を長い間、飲んでも大丈夫でしょうか?
通常の抗生剤の服用は5~10日間ぐらいです。
しかし、ちくのうのある場合は特殊で長い間お薬を飲まないとなかなか治りません。
1~3ヶ月間(治るまで)飲みます。
まず、よく効く抗生剤を5~7日間飲みます。そして症状が落ち着いたら、軽めの抗生剤を通常の半分の量にして長い間飲む治療になります。
量が少ないので副作用も少ないです。